ぜんぶ盛り

推しへの愛が素直。

ミュージカル「生きる」観劇…っていうか序章

正直に言いましょう、期待してませんでした。

 

あの黒澤明の映画を。ミュージカル化。

 

しかも脚本演出は日本産。

 

いやいやいや、まあ、そりゃあBWやウエストエンド、フランスなど欧米のみならず最近めちゃくちゃ勢いある韓国ミュも含めて輸入ばっかりなのもまずい、ってのもわかるけど、チャレンジングすぎるでしょ、って。

 

キャストはめっちゃ豪華だけど、まあ役者の力技で脚本の粗とか演出のサムさとかを捻じ伏せる感じだろうな、って。

 

思ってたんですけど。

 

いや、私も、好きな役者さんが出るからとりあえずチケット取った勢なんですけど。

 

しかもWキャストだったので、好きな人が出る方の千秋楽だけ。

 

遠征だし1月もその人の舞台観に遠征するしなー、仕上がりわからんけど千秋楽まだチケあるし取っとくか~。ってな感じで。

 

声を大にして言いましょう、

 

良かったよ!!!

 

 

今後もレミゼの「あのアンジョがバルジャンに!」みたいな感じで、「あのお医者さんが助役に!!」とかそういうレベルで再演を重ねてほしいミュージカルです。たとえに出す配役、間違ってる気しかしないけど←

 

ミュージカル初心者にもオススメできるハイクオリティでわかりやすくて感動できる作品です。

 

あと主要な登場人物がわりと老若男女いるし、市井のただのどこにでもいる人間の物語なので、観る人によって感情移入とか共感する人が違う&誰が見ても刺さるところがあるミュージカルだと思います。

 

とりあえず再演で梅芸か中ホールきて←

 

書きたいことありすぎて小分けにしようかなってくらい良かった。いっぱいほめてあげたい。(何目線)

 

以下舞台じゃないところの話。

 

 

まあ先述した好きな人って小西遼生さんなんですけど。

なので私が観たのは、市村正親さんが渡辺勘治、小西遼生さんが小説家、May'nさんが小田切とよ、唯月ふうかさんが一枝、という配役。の、千秋楽。

 

上にも書きましたけれども、どうせちょっと残念な感じになるだろうなってナメてかかってたんですけど←

Twitterやなんやで評判みてるとすこぶるよくて、序盤はまあ良かったね、良作で良い役もらえておたく嬉しいよ、くらいのものだったんですが。

なんだかどんどん熱量が上がってきていて、チケットもどんどん売れていって。

経済事情さえ許せば私だって中日あたりで一回観たかったし鹿賀新納回も観たかった…。

っていうくらいの、通える作品でした。1回しか観れなかったけど。

1回でも見られた喜びともっと観たかったくやしさを噛み締めながらしばらく生きていくことになりそうです、っていうかなってます。

 

よかったところいっぱい言いたいんですけど、とりあえずパンフレットを!!!褒めたい!!!!!

良いところそのいち、サイズ。

観劇スタート地点がヅカオタなのでA4サイズが必須だったんですけど、今回のはB5?かな?ちょっと小さ目なので、油断してても入る。まあ今回はエコバッグに突っ込んだんですけど。

中身も充実。

終戦から7年、当時の時代背景だとか。

原作となった映画版「生きる」の解説だとか。

この作品を作り上げた、演出家×作曲家×脚本家の鼎談だとか。

けっこうがっつり載ってる。充実。ホリプロの気合を感じる。

私がなにより推せるポイントは、歌詞が載っている!!!

しかも、けっこうな曲数載ってる!!!!

ありがとうホリプロ!きみがつくるパンフはみんなそうなのかい?初心者なのでわからないけど、とってもうれしいよ。

そうじゃないとしたら、国産で作る意味がここにも現れているなあと感じるよ。上演以外にも融通が利きやすい。

我々観賞する側も情報量が増えて理解が深まる。

いやこれ私が歌詞フェチだから過剰に喜んでるの?ちがうよね??終演後に歌いたいけど歌詞わかんねーっていう経験みなさんあるよね???←

しかも「あっ、いまちょっと舞台の動きに集中してて耳が疎かに…」とか「音響の加減でこの席たまに聞こえにくい」みたいなときも安心!!!←

あとキャストのインタビューがアンサンブルまでキッチリ載ってるとか、主役お二人の一問一答とか。

お稽古中のお写真もちょっとずつあったりとか。

も~~~パンフ編集した人にファンレター書きたいからプレボ置いてほしい~!←

マジで気合の伝わるパンフレット。

 

舞台写真はチームのセットじゃなくて個人売りにしたらおたくがどんどん買うのになぁっておもったけど、自分では市村さんの写真とか恐れ多くて買えないからまあ珍しいものが手に入ったということで…。←

いやでも今回の私の推しめちゃくちゃビジュアルよかったから1枚しかないの残念…。っていうヲタクのサガ。貢ぎたがりかよ。

 

あと併設のカフェで「たらいまわしロールケーキ」とかいう公演コラボメニューがあって東京の宝塚でやってる公演デザートとセンスが一緒。って思ったりとか。

あ、近くのビルに公演曲を自動演奏してくれるピアノがあるのもヅカみを感じた。

 

開演3分前になくなる電波が幕間に会場内で復活してくれるのありがたいとか。

その前の週に行った梅芸はロビー以外ジャミングがえぐかったので…。幕間も会場内は電波なかったしたぶん開演10分前くらいからジャミング始まってた。

赤坂ACTシアター…助かった…。幕間動かないタイプの人なので…。

2階席の斜面が急だけど…←

 

TBSで特番やってたり(血涙を流す関西人)、WOWOWで放送が決定したり、CD発売しかもWキャスト両方で5000円っていう手の出しやすさだったり、わりと頑張ってくれているのでは。

たのむからDVD出してくれよ。

再演前に布教したりそのDVDを見て演者に落ちて違う作品観に劇場行ったり波及効果がすごいからお互いのために出そうよDVD…。なんで出してくれないの………。

舞台の不可逆とか一回性を楽しみたい人は何もしなくても観に行くから、そこに至るきっかけとして一番有効なのは映像なんだよ。口コミとか友達に誘われて、とかそういう気軽さで行けるようなチケ代じゃないじゃん、もう。一万円とかするじゃん。

だからこそ予習が出来て知っててもなお感動するという体験ができる舞台の強さを補強するためにも円盤は欲しい。

っていうかふつうに映画でもテレビのドラマやアニメでも良い作品・好きな作品は手元に残したいだろうよ。オタクの気質の問題か?これは。

たのむよぉ~、社長~。梶山さぁ~ん…。

元も子もない言い方だけど、めっちゃ良かったから何回も見たいんだよぉ~~~…。

っていうくらいには良かった。(着地そこ?

 

いやマジで内容にまったく触れないまま2500字を越えたので本編はまた別記事で。