映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観た話
おもしろかった。
母がQUEENのファンなので、幼き頃の車の中でカーステから延々流れていた。
好きな曲はキラークイーンです。
曲しか知らなかったし、そんなに思い入れがあるわけでもないのでストーリーがどこまで史実に沿っているのかとかは分かりませんが。
エンドロールで流れる写真を見たらやっぱフレディのカリスマ性は唯一無二だなぁと思いました。
本編みてるときは再現度高いな~と思ってたけどやっぱ本物みたら格が違うなって…。
その点ブライアン・メイの再現率の高さは異常。奇跡に近い。
あれだけ似てる人が役者やっててほんっとよかったね…。っていうくらい本人に近い。
ロジャー・テイラーは本物よりも若干ぷにっとしている笑
母はロジャーのファンだったのでややご不満でしたがw
ずっと見てると、めちゃくちゃかわいいガリットチュウ福島に見えてくる←
でも圧倒的モテ男感というかチャラさというかそういうのが出ててよかった。
ナチュラルに移動車に女の子2人もはべらしてるのとか、「顔が良い」「モテる」という自覚があるのが良かった。
ジョンは他のメンバーより若干描写が薄い気がしてならない。衣装が「ほんとにそれでいいの?」みたいなやつ多くて楽しい。気づいたら髪切ってる。
ストーリーがどうこうというよりも刺さるシーンが連続しているのと音楽がべらぼうに良い(なにせずっとQUEEN)からおかわりしたくなるんだろうなっていう。
最近流行りのアトラクション型映画。
物語としての強度というよりエモい場面の連続によって多幸感を得るタイプ。
歌舞伎の幕見?みたいな感じでライブエイドのシーンだけ500円くらいで見させてくれないだろうか。
でも何故あんなにもライブエイドが感動的なのかっていうとその前の流れがあるからであって…。
「俺が何者かは俺が決める」っていう台詞で泣きました。
ライブでの歌詞が、フレディの状況を知ってから観るともう刺さって仕方ない。
あと「観客が歌ってるのを聞いて感動したからもっと楽しんでもらうために参加型の曲を作る」っていうブライアンの発想が天才。
バンドのファンとして、自分たちの行動を受けて楽曲を作ってくれる・アクションを返してくれるっていうの最高じゃないですか?
基本的に自分の中に表現したいことがあるから音楽をやっている人が、ファンの行動を受けてそのための楽曲を作るってやばくない?
しかもそれで作られたのがあの天下無敵のWe Will Rock Youですよ。
いや後半のギターソロやりたかっただけでは、とかそんな無粋なことは言いませんよ。
メアリーめちゃくちゃかわいいしめちゃくちゃいい人…。
っていうかプロポーズするときのフレディかわいすぎじゃない!?!?!
世界的なロックスターがあんな不安そうな心配そうなドキドキしている表情します!?!?!
あの瞬間の「これが恋」感やばかった…。ピュア……。
その直後のアメリカツアー決定も含めて、幸福の絶頂っていう瞬間があそこなんだな。
そしてその後、メアリーとはこう、夫婦ではなくなるんですけども。
それ以降の関係性も、恋愛とか恋人っていうのを越えて人間としての「絆を結ぶ」という関係…。これが愛…。
いや恋愛とか恋人っていう関係が下位とかそういうことじゃなくて、その上のステップに到達している2人。
たしかに、フレディにとってメアリーは運命の人だったのだ…。
正しく「人生の伴侶」「併走者」としての、寄り添える人。性別だとか恋愛だとかそういうのとはまたステージの違う関係。
時代を考えたらその選択肢を取れるってすごいことだと思う…。
それに比べてポールお前ぜってえ許さねぇからな!!!!!マジで!!!!!!!
個人的にジム(マイアミ)ビーチ氏がこれまためちゃくちゃいい人で好き。
すげー仕事出来るし人間としてちゃんとしているし軽口叩けるし最高。
まず初対面のイキったバンドマンに名前いじられて受け入れてあげる懐のデカさ。
あとめっちゃ味方してくれるし最後まで面倒見てくれるしなんてちゃんとした人なんだマイアミビーチ…。
あとはネコめっちゃ出てくるとかシリアスなシーンで金閣寺のお札がめちゃくちゃ目に付いて集中できないとかフレディの部屋着の柄なんやねんとか髭のおっさんめっちゃ出てくるとかそんな感じ。
個人的には気になってるなら観た方が良いとは思いますけど、そんな何回も観る感じの作品じゃないかなー。
感動した。泣きました、けども。
ストーリー全体としてはまあ、うん、ふつうなので…。
一個一個の台詞とか画作りとか曲とか瞬間的な高まりは山のようにあるけど。
ただQUEENのファンはほぼ絶対観た方が良いと思います、ビジュアルが平気だったら。
あまりにも流行っててびっくりするけどまあ楽しいし感動するし全人類一回は見ておいて損はない映画だとは思います。結局べた褒めです。