ぜんぶ盛り

推しへの愛が素直。

ミュージカル「生きる」観劇2

そろそろ記憶が薄れてくる(笑)

いつまでやるつもりなのかこれ。

気が済むまでやりますけど。

 

 

渡辺勘治と出逢ってその生きざまを見て触れて関わって変わっていく人もいるし勘治を変えていく人もいるというあたり、同じく劇場で勘治の生き様を見ている我々だって彼らと同じなのだと思う。

出会いによって人生が動き出す一つのカタチであるなー。

 

とりあえず役についてー。

あっ、小説家は推しなのでまた別個で書きますごめんよ。

 

光男。

勘治とのすれ違いを悲しむソロが完全に恋人に向けて歌うやつだったのでびっくりした←

タンクトップ(部屋着)がやたら似合うなぜなら市原隼人だから←

一枝(妻)とナチュラルにイチャイチャしているのが、勘治と違って新たな時代を生きる人、若者って雰囲気が出ていて良かった。

たぶん一枝の方がしっかりしている。

いやしかしラストほんとに彼の立場で考えると泣けて仕方ない。

お葬式のシーンでは、開園前の公園のブランコで死んでいた父のことを「申し訳ない」って助役やら役所の面々に対して謝り通しで、ことの顛末を知っている我々からしたらつらかった…。違うねや……。お父さん頑張ったんや………。

せめて公園を作ろうとしていることだけでも教えてほしかった。

余命を告げられたと言ったら入院させられるだろうから言わなかった、って勘治は言ってたけど、それにしたって何も語らなさすぎでは。

一枝と光男の会話を聞いて断絶を感じたからか?それにしたって、ただ一人血のつながった家族なのに何も言わないのは…。

自分を男手一つで育ててくれた父親の最後の半年、お互いに理解しあえないまま死に別れてしまうって本当につらい。

それが「何も言わずともわかり合えていた」これまでの積み重ねの末だと思うとなおさら。

お互いに人の話を聞くべきだったしそのあたり似たもの親子…。小説家に「人の話を聞かないやつだなぁ!」って言われた瞬間に親子みを感じた。

父を疎ましく思っていたわけじゃないし、尊敬も感謝もしていたのに。

あの、「頼りない息子かもしれないけど」みたいな歌詞でめっちゃ泣きましたわ。

それを直接伝えることが出来ていたらば。

でも光男もこれを糧に変わっていくのでしょう。ていうかそうでないとやりきれませんわ(笑)

でもきっとこれまでよりは伝えることの大切さに気付いて、側にいるひとをもっと大切にしていくでしょう。

そう思わせてくれる終わり方だったし、そう思わせてくれる人の良さでした。光男。

 

とよ。

May'nちゃん。私の印象はシェリルの人(笑)。あとギターの推し(晴一さんです)が歌詞提供してた人。

元気ハツラツ!フレッシュ!!キャピキャピ☆ミな人だった。

みなぎる希望!押し寄せる生命力!!!

かわいい。(シンプル

歌うとめいんちゃんだなーってなったけどw

勘治が思ったよりつきまとってきて引いてるあたりめっちゃわかりみつよかったwww

そんなにしゃべったこともない、前の職場の課長が今の職場に押しかけてきたらそりゃそうなるわ。あれはもはや恐怖。現代だったら警察呼ばれてるレベルwww

快活で明るくてパワーのある、一枝と同じく新しい明日、新しい時代の風を受けているひと。

このミュージカル総じて女性がめっちゃ強いなw

 

助役。

暇課長の人!なんですけど(相棒)、ヤな奴で良かった(笑)(良くない

あ~~~、いる、こういう人、たぶんいる…。っていう。

葬儀のシーンほんっとにお前ゆるさんぞ…ってなった…。

嫌々ながらもあそこにいる全員が己の仕事を全うしたから公園ができたわけだしそれは否定しませんけども手柄を完全に横取りしていくスタンスなの本当に…。

コメディ的な部分がめっちゃ面白かった。助役with腰巾着’s。勝手に名づけましたけど。

 

あとはアンサンブルが本気すぎてすごいとか。

ヤクザ。

ヤクザはんぱないって。

あんな歌うまい組長おると思わんやん!?

ってなる程度には歌がうまい。

ギラギラしている。

そしてダンスがうまい。

は?ってくらい。

急にマイケルジャクソンのコンサート来たかな?ってなる。

ターンもジャンプもキレッキレで美しい。

ただし衣装の色彩が吉本新喜劇のそれ。

黄色のスーツでキレキレのダンス踊られたら「アキさんかな^^?」ってなる関西人。

「いいよぉ~~~」っていつ言うのかな^^?って思いながら見てた←

ミュージカル初心者なのでほへ~…って思いながら。一人一人語れないの残念なくらい濃かった…(笑)

 

あと「たらい回し」のシーンでの役所の人たちの(キャスター付きの机)動きを「デスクワーク」と呼んでる人がいて天才かと思った。

あの動きすごい。たのしい。縦横無尽。スーツでデスクに座ってるのに。

 

そしてスタッフさんもパンフみてたら「あの作品やってた人!?」ってなった。

美術の二村さんはブラックメリーポピンズで衝撃的に美しくシンプルなセット作った人だし映像の上田さんはプルートゥやってたし、っていう。

脚本・作詞がアナ雪の訳詞した人と聞いてDオタの気がある私はホェ!となったんですけど。クリストフの人がアンサンブルでいるのも余計ホェエ!!となりましたけど。

 

 

今すぐ海外に持っていけるとは言いませんけど、それだけの気合は感じられる&その心意気で作られた作品、関わる人全員が本気出して作った作品を観られたのは、幸運~と思うし、作品云々の前にその熱に感動しちゃうね。